カテゴリ:不動産豆知識 / 投稿日付:2020/11/06 16:16
伏見区にお住まいの皆さん、賃貸を退去時の注意点はご存知ですか。
賃貸物件に入居するときよりも、退去するときの方がトラブルの発生率が高くなっています。
賃貸にお住まいの方、またこれから賃貸を借りる予定のある方はこれらのポイントをしっかり押さえましょう。
今回は賃貸の退去時における注意点について解説します。
□賃貸の退去時の流れについて
まずは賃貸を退去するときの流れを説明します。
一連の流れをあらかじめ知っておくと、スムーズに手続きを行えるでしょう。
最初に入居時に渡された契約書と重要事項説明書に目を通して、管理会社の電話番号等の連絡先、退去の連絡はいつまでにすれば良いのか、原状回復に関する規約を確認しましょう。
次に、引越しの時期が既に決まっていれば出来るだけ早い段階で管理会社に退去の連絡をしましょう。
規約によって異なりますが、多くの場合では退去の一ヶ月前か、二ヶ月前までに連絡をする必要があります。
この期間を過ぎてしまうと余分に家賃を払わなくてはいけなくなるので、注意が必要です。
オーナーさんへの連絡が済めば、各種手続きの解約を行いましょう。
まずは火災保険の解約を行います。
保険の契約内容にもよりますが、途中解約することで支払い金額の一部が戻ってくることもあります。
こちらも出来るだけ早期の連絡が推奨されます。
続いては、インフラの引越し手続きを行います。
電気、水道やガス、インターネットなどはオーナーさんが手続きをしている場合を除き、自分で対処しなければいけません。
また、実家に戻る場合は忘れずに解約するようにしましょう。
最後に退去の立会い日を決めます。
退去の立会いは全ての荷物を引き払った状態で行い、損傷箇所や物件の痛み具合などを確認しましょう。
これに応じて、敷金の精算額が決定されるので、荷物を運び出したあとにもう一度掃除をするなどして、心象を良くする努力をしましょう。
これらの退去時の流れを理解したうえで、余裕を持ったスケジュールを立てて、スムーズに退去の手続きを行なってくださいね。
□掃除の重要性について
退去時に起こるトラブルの多くが返還される敷金の額に関してです。
そのようなトラブルを避けるためにも、退去前にしっかりと掃除をして、綺麗な状態で部屋をあとにするようにしましょう。
まず、入居者には原状回復の義務があります。
原状回復の義務とは、退去時に入居時と同じ状態にして返さなければいけないということです。
しかし、経年劣化のダメージは借主側が負担するので心配しなくても大丈夫です。
経年劣化とは、日常生活を送るにあたって発生する汚れや傷のことで、畳の日焼けや水回りの黄ばみなどです。
それでは家の各部分における経年劣化のポイントを確認していきましょう。
*フローリングや床について
基本的にフローリングや畳の損傷は経年劣化とみなされず、借主の責任となります。
傷をつけないように家具を配置する際には保護シートを使用したり、あまり重いものを畳の上に置かないようにしたりするなどの工夫をしましょう。
また、カーペットの汚れにも気をつけて、何かをこぼしてしまったときはすぐに拭き取って、汚れがしみつかないようにしましょう。
*水回りについて
洗面所やキッチンなどの水回りにおけるダメージは経年劣化の対象となります。
トイレの壁紙が黄ばんでいたり、パッキンが故障していたりしても、それらは貸主側の負担になります。
しかし、カビが発生していたら借主側の責任になるので、普段から定期的に掃除をして綺麗な状態を保つようにしましょう。
□賃貸退去時のトラブルについて
上記でもご紹介しました通り、退去時のトラブルで最も多いのが費用についてです。
掃除や手入れをしっかりと行なっていても、トラブルが発生してしまうときはあります。
実際、敷金に関する相談が多数、消費者センターに毎年寄せられています。
それでは自分がそのようなトラブルに巻き込まれてしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか。
まずは大家さんや不動産会社に交渉してみましょう。
どのような理由で返済額が少なくなっているのか理由を説明してもらってください。
それでも交渉に応じてくれない、あるいは話し合いの結果に納得がいかない場合は、国民生活センターや、消費者センターに相談するのがおすすめです。
法的拘束力はありませんが、相談料は無料ですし、法律の説明をしてくれたり、今後の対応についてのアドバイスをくれたりします。
またこれらの機関に相談する前に注意すべき点は、退去時のサインをまだしないことです。
一度サインをしてしまうと、返済額に同意したことになるので気をつけましょう。
□まとめ
今回は賃貸物件の退去時における注意点について解説しました。
これらの注意点に気をつけて、トラブル無く、気持ちよく新たな入居先へ引越ししてくださいね。
この他にも賃貸物件や不動産に関してご不明点等ございましたら、お気軽に当社までご相談ください。