カテゴリ:不動産豆知識 / 投稿日付:2020/07/24 06:00
賃貸マンションを借りる際に、エアコンの有無を確認したことがあるでしょうか。
初期費用を抑えるためにはエアコンが設置されていた方が良いでしょう。
しかし、エアコン付きマンションには思わぬ費用やトラブルが発生することがあります。
そこで今回は、エアコン付き物件のメリットとデメリット、注意点について紹介します。
□エアコン付き物件のメリットとデメリットについて
エアコン付き物件には3つのメリットがあります。
それぞれについて詳しく紹介します。
1つ目は、エアコン代金、エアコン設置用を節約できることでしょう。
エアコンは1台取り付けるだけでも、十万円程度はかかると予想されます。
複数台必要となるとかなり高額になりますが、エアコンが設置されていれば、出費を抑えられます。
一人暮らしを始める際には、他にも多くの出費があるので、初期費用を抑えられるエアコン付き物件は、大きなメリットでしょう。
2つ目は、管理費用が不要な点です。
一般的な賃貸物件であれば、その物件に付随する設備の管理は、マンション側が行ってくれます。
エアコンの不調や故障があった際には、マンションの管理者や大家さんに相談すれば、無償で修理してくれるでしょう。
3点目は、引っ越し時からエアコンが使用できる点です。
エアコンが事前に設置されていると、引っ越しが済んだその日から利用できます。
夏の暑い時期に、大きな家具の移動や、荷物整理をエアコンなしで行うことは、非常に大変な作業です。
事前にエアコンが設置されていることで、快適に引っ越し作業を行えるので、寒暖差が激しい時期には、メリットになるでしょう。
続いて、エアコン付き物件のデメリットについてご紹介します。
エアコン付きマンションのデメリットの1つ目は、自分の好きなエアコンを設置できないことです。
マンションに事前に設置されているエアコンは、自由に変更しにくいです。
どうしても、エアコンの交換を行いたい場合は、マンション管理会社や大家へ相談する必要があるでしょう。
2つ目のデメリットは、エアコンクリーニング代金がかかることです。
エアコンクリーニング代金は、物件の退去時に発生する費用です。
一般的なマンションの契約であれば、退去時の部屋の清掃、整備代金として、敷金から徴収されます。
場合によっては、部屋の清掃、整備代金とは別に徴収される可能性があるので、事前に確認しておきましょう。
□エアコン付き物件の注意点について
エアコン付き物件にしようと思っていても、実際に選ぶ際には慎重に選択する必要があります。
ここからは、エアコン付きマンションを選ぶ際に、注意すべき3つのポイントについてご紹介します。
1つ目は、エアコンの設置場所に注意することでしょう。
ポータルサイトや仲介業者に紹介される物件紹介に、エアコンの設置の記載があっても慎重に選ぶ必要があります。
部屋が複数に分かれている場合、どの部屋にエアコンがあり、どの部屋にはないのか、事前に確認を行ってください。
リビングのみにエアコンが設置されており、寝室にエアコンがなければ、生活するには非常に不便でしょう。
実際に物件を訪れて、生活する部屋とエアコンの設置場所を確認しておきましょう。
2つ目は、残置物に注意することです。
残置物とは、以前入居していた方が残していった物のことです。
今回の場合、マンション管理会社または大家さんが設置したエアコンではなく、以前の居住者が自主的に設置したエアコンのことを指します。
一見、設置する主体が変わっただけで、何の問題もないように思われるかもしれません。
しかし、ここには大きな落とし穴があります。
エアコンなどのマンション付随設備の管理者は、設置主によって異なります。
マンション管理会社や大家さんが設置したエアコンであれば、エアコンの不調、故障に際しての費用は、マンション側が負担をしてくれます。
しかしながら、以前の居住者が設置したエアコンである場合は、トラブル際しての費用は、マンション側は負担してくれません。
そのため、エアコンが残置物であった場合には、生活する上でのエアコンの管理費は自らで負担する必要があります。
入居をする際には、エアコンの位置だけでなく、どのエアコンが残置物で、どのエアコンが物件の設備なのか、確認しておきましょう。
3つ目は、エアコンが設置できない可能性があることに注意してください。
入居予定のマンションにエアコンがなかった場合や、部屋数に対して少ないと感じた場合にはエアコンの設置を考えるでしょう。
しかし、実際にエアコンを設置しようとすると住宅の構造上、エアコンをできない可能性があります。
室外機のスペース不足や配管を通す穴がないなど、理由は様々です。
マンションの契約をしてから、設置できないことに気づいては対処できませんよね。
そのため、事前に仲介業者や管理人、大家さんに相談し、エアコンが設置できるかどうかを確認しておくと良いでしょう。
□まとめ
今回は、エアコン付き物件のメリットとデメリット、注意点について紹介しました。
エアコン付き物件といっても、どのようなエアコンが設置されているかで、生活の質は大きく異なります。
単なる設備の1つと捉えるのではなく、慎重な選択をする必要があるでしょう。